将来的には、アクロバットとジュエリーをコラボさせたい!
川原 拓也 / Acrobat Performer
現在、アクロバットミュージカル・サムライロックオーケストラのメンバーとして、肉体美と凄技で、多くのファンを魅了しているパフォーマーTAKUさん。
強靭な肉体からは想像できない、痩せ細った少年時代の思い出から、日本では彼にしかできない“バランシング・オブ・デス”への挑戦、そしてまさかの宝石バイヤーも務めている奇想天外な活動を少しだけ紹介します。
この夏スタートする M Direction を応援するべく、10人のアーティストがメッセージ
毎週月曜日、M Direction ゆかりのアーティストのミニ対談がアップされる
現在、アクロバットミュージカル・サムライロックオーケストラのメンバーとして、肉体美と凄技で、多くのファンを魅了しているパフォーマーTAKUさん。
強靭な肉体からは想像できない、痩せ細った少年時代の思い出から、日本では彼にしかできない“バランシング・オブ・デス”への挑戦、そしてまさかの宝石バイヤーも務めている奇想天外な活動を少しだけ紹介します。
MD:子どもの頃から身体は大きかったのですか?
TAKU:
いえ逆です。小学校の頃はクラスで一番背が低くて、ヒョヒョロでした。
前ならえは、いつも腰に手をあててましたから(笑)親の勧めで、ピアノ、水泳、体操を習ってました。それと、小学校5年生からは、オカリナも習ってました。
MD:オカリナ?って、また特殊ですね。
TAKU:
最初は別に吹きたかった訳じゃなくて・・・ドラゴンボールで、オカリナが剣になってるの見て、カッコいいな~と思って、習い始めました(笑)そしたらかなりハマってしまい、中学の時には、体操を続けるか、オカリナを続けるか、真剣に悩んだんですよ。
MD:プロのパフォーマーになったのはいつ頃ですか?
TAKU:
もともとはテレビ番組の『SASUKE』に出たんです。ずっと憧れていて。その後に『スポーツマンNo1選手権』のシミュレーターのお仕事をさせて頂いている中で、マッスルミュージカルのスタッフさんに声を掛けて頂いて、舞台パフォーマーになりました。
でもその頃は、舞台とか全く興味がなくて、マッスルミュージカルもシルク・ドゥ・ソレイユも観たことがなかったんです。
単純に、マッスルミュージカルに所属していれば、ずっと『SASUKE』に出れると思って、入った感じでしたね(笑)
MD:あの棒2本の技は怖くないんですか?
TAKU:
怖くはないです。“バランシング・オブ・デス”って言う技ですけど日本であの技を出来るのは僕だけなので、自信を持ってやってます。
もちろん安全に。屋外で風が強いと調整が必要ですけど、今のところは大丈夫です。先日、中国雑技団からもあの技でスカウトされたんですよ。
“バランシング・オブ・デス”はもっと極めたいです!
MD:今日は何でスーツなんですか?
TAKU:
今日昼は『ジュエリー』の打ち合わせだったんです。“宝石”です。
今度、三越とか高島屋とか、あとリッツカールトンでも商談会があって。
僕、『ラ・レジョン』のシニアバイヤー・ディレクターって肩書で、宝石アドバイザーやってるんですよ。
これ知ってます?(実際の宝石を見せながら)宝石の皇帝“アレキサンドライト”って言うんですよ。
(MDは、もちろん知らない) 知らないんですか? これ仕入れたんですけど、ウン百万するんですよ。
じゃあこれは?(次々とカバンから宝石を取り出しながら)宇宙の宝石“パラサイトペリドット”!
(川原くんが怪しいモノ売りに見えてきた・・・)
MD:そもそも何で宝石に興味を持ったのですか?
TAKU:
学生時代にシルバーアクセサリーとかにハマって、それから、いろんな“石”のこと調べてたら、どんどん欲しくなっちゃって、初任給で10万円の“石”を買いましたもん。
別に金儲けとかどうでもいいんですよ。こんなに綺麗で不思議で。自然のものなのに綺麗って、凄くないですか?!
(約30分の熱い宝石トークはカット)
今も少しやってますけど、ジュエリーの商談会でアクロバットしたりするんです。でも、もっともっとコラボしたくて、いずれは超高級な“石”を身に着けて、ショーをしたいですね!
MD:好きなものが職業になるって凄いですね。
TAKU:
そうですね~きっかけはいろいろですけど、ハマると何でもどんどんハマってしまって。
テレビ番組『SASUKE』に出たくて体鍛えたら、パフォーマーになれたし、好きなアクセサリーを調べてたら、宝石バイヤーになってたり、相当な凝り性というか・・・
MD:凝り性の領域を越えてますよ!だって全部プロになってるんですから。
MD:最近、奥さんともユニットを組んでますよね?
TAKU:
はい、『DemaNTiod(デマントイド)』というユニットでいろんなイベントに出演しています。このユニット名も宝石の名前なんですけどね(笑)
ナル(なる美さん/奥さんの名前)は、もともと舞台スタッフだったので、別に体操歴やダンス歴がある訳ではなく、素人が始めたも同然なんです。今年でまだ3~4年くらいです。
ナルは、僕以上に熱中するので、練習し始めると、夜中の3時、4時とかまで黙々とやっていて、どんどん成長しています。今では1人でもショーができるかも・・・と思っています。
MD:今後も『DemaNTiod(デマントイド)』の活動は増えそうですね。
TAKU:
そうですね。どんどん良くなっているので・・・
実は昨年11月に、このユニットの手応えを掴みました。静岡の大道芸ワールドカップに出場した際に、お客様の歓声や拍手を感じ、これは2人でもっともっとやれそうだ!って、思えたんです。
もっと進化し、『DemaNTiod(デマントイド)』を高めていきたいです。
MD:M Directionとの仕事はどうですか?
TAKU:
めちゃめちゃワクワクします!
僕もこれまでたくさんの演出家さんと仕事してきていますが、MDさんのような演出は初めてです。
新しかったり、奇抜だったり、僕の知らない世界を体感できるので、ワクワクします。それとMDさんと知り合ってから、人の繋がりが大事なことをあらためて感じています。
MDさんの現場で知り合った方とは今でも繋がっていますし、別現場でも、パフォーマー同士で、MDさんの話で盛り上がったりしますし。
MDさんからの繋がりはプラスばっかりで有難いです!
MD:今日はありがとうございました。またサンタボーイショーしましょう!
アニメからそのまま出てきたような“人間超合金”TAKU。
舞台に立つと圧倒的な華があり、観る者を釘付けにしてしまう特別な演者さんです。
最近知ったのですが、『宝石バイヤー』の肩書も持ち、“宝石”を語る彼の横顔は少年のようで、この好奇心が進化し続ける源だと感じます。
好きが高じて仕事になってしまう。
彼はただの“凝り性”だといつも言いますが、エンターテイメントも宝石も、プロとして活躍し続ける以上、その裏には途方もない努力を感じてしまいます。
6/25(日)、キッザニア東京に初登場するTAKU。
凄技“バランシング・オブ・デス”で
たくさんの子どもたちのエンタメ魂に火を点けてほしいです。